DC-3、JA5025の個別飛行規程を入手しました。

この機体は日本に1956~1966年の10年間在籍して
いる間、伊藤忠航空整備、極東航空、全日本空輸で
使われ、事故3回、うち1回は飛行中に爆発物が爆発、
犯人がドアを開け飛び降りるも機体は無事着陸する等
のエピソードがあるようです。

飛行規程の表紙の日付に伊藤忠航空整備、1956年9月
(昭和31年)とあります。1944年製造、米空軍等で使用
された後、日本での登録は1956年11月なので登録の
ために作成された飛行規程なのでしょうか。挟まれた
資料に「全日本空輸 昭和34年6月 審査訓練要領」、
「FAR EASTERN AIRLINES LTD NAVIGATION LOG」
などがあり興味深いです。

ちなみに極東航空などが合併した全日空空輸の発足は
昭和33年3月なので審査訓練要領も割と初期の物と言
えそうです。以前入手した米軍のC-47A(とR4D)の
「Flight Operating Instruction」と比べると同じ図もあ
って面白いです。

前述の爆発事件についてはそのフライトの機長の著作
の中で触れられています。

詳しく読むのはこれからですが、個別飛行規程なら
ではの個々の機体の履歴を思いながら楽しめそうです。

20191228IMG_3879JA5025飛行規程表紙SM
飛行規程の表紙です。青焼きです

20191228IMG_3881DC-3マニュアル比較SM
手前がC-47、奥がJA5025の飛行規程の図

20191228IMG_3885機長のボイスレコーダーSM
事件時の機長の本。写真の機体もJA5025です